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446 林道奥仙丈線/荒川林道側 (ページ2)  甲府市黒平町の荒川林道から荒川支線や高成林道へ続く開設中の林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/
平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約3.5km(12470m) 未舗装区間:0m 舗装路面:B 眺望:C+ 爽快感:B− E 138.35.30 N 35.48.14
幅員:5.0m 冬季閉鎖:12/10-4/25 未舗装面:− 雄大:C+ 閉塞感:0 2007年08月12日 晴

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林道の看板から約2.4キロ地点で切り返した道(写真上左)は北東方向から一転して南西方向へと進みます。ここまでほぼ一貫して上ってきた道ですが、約2.5キロ地点(写真上右)で緩い下り坂へと転じます。ただこの下り坂は約100mほど進むとで再び緩い上り坂(写真下)となり、このとき後方から右手にかけての眺望が開けます。対面の御巣鷹山1512.8mが近いため、なにかを見通すような景色はありませんが、山深い景色や1462m峰を巻いてくるここまでの道などを見下ろしながら進みなかなか爽快です。
林道の看板から約2.7キロ地点(写真上)まで進むと御巣高山が目前まで迫ります。約2.8キロ地点まで進むと左カーブとなり、そのカーブを曲がり切ると直ぐに奥仙丈線の最高所(写真下左)へと至ります。標高的には1400m前後といったでしょうか。起点が約1190m前後だったので約210mほど上ってきた計算です。切り通し道になっているため見晴らすような景色はありませんが、後方には1462m峰を通して金峰山の五丈岩が頭を覗かせています。  現在地マップ     写真下右の金峰山拡大     元の写真に戻す  
ピークからは当然のことながら下り坂(写真上左)へと転じ、暫くは御巣高山の東側山腹に沿って進みます。このため黒平町集落方向の景色はなくなりますが、それに代わって左手となる東側には水ヶ森1553.1mや1482m方向の稜線(写真上中央と写真下)がほぼ目線の位置に長く続き、その水ヶ森の左側には富士山(写真上右)も顔を覗かせています。なおこの長く続く稜線が甲府市と牧丘町の境界になっており、ここには水ヶ森線がほぼ稜線沿いに縫っているのですが残念ながら確認することはできませんでした。
林道の看板から約3.1キロ地点(写真上と写真下)まで進むと御巣高山の東へと至り、ここからは一気の下り坂へと変わります。山と山の狭間へ駆け下りていくといった感じなので景色的なものはありませんが、割と開けているので渓谷地帯のような薄暗さはありません。
林道の看板から約3.5キロ地点(写真左)まで進むと左へと延びる分岐道が現れます。この分岐道は荒川支線といい、左折して同林道へ進むと約1.9キロで水ヶ森林道へと抜けられます。なお同地点に看板等は出ていませんが、約50mほど先には荒川支線のゲート(写真右)が設置されており、このゲートに林道名が出ています。※林道の看板は水ヶ森林道へ抜けた側にあります。
さてこのまま奥仙丈林道を進んで行きたいところですが、当日は荒川支線との分岐点を約50mほど進んだ場所で通行止め(写真左と写真右)の看板となってしまいました。簡易的な鉄柵なので簡単に出入りできてしまいますが、残念ながら現時点で通行できるのは同地点までとなっています。なお少し古いデータとなりますが、2004年当時は同地点から約2.4キロほど先で板敷渓谷の上流を渡り、約3.0キロ地点で道が途切れて終わっていました。最終的には板敷渓谷の東側を廻り込んで高成林道へ、そして荒川ダム方面へ抜けさせるものと思われます。※ここから先は2004年当時の「荒川支線+奥仙丈線」を参照してください。
荒川支線から水ヶ森林道へ↓
ページ容量が余ったので荒川支線と水ヶ森林道についても簡単に触れておきたいと思います。前記したように荒川支線へ左折していくと約50mほど先でゲート(写真上左と写真上右)が現れます。現在は入り口から舗装路となっていますが、2005年の11月までは未舗装路(写真下左)だったので舗装化されたのはそれ以降のようです。また奥仙丈林道と荒川支線が繋がったのは2005年で、2004年当時(写真下右)は直ぐ近くまで迫っているものの合流箇所がなかったため両林道を行き来することはできませんでした。ちなみに繋がり方としては奥仙丈林道が延びてきて繋がった形です。
道幅は約1.5車線弱といったところでしょうか。一般的な林道よりもやや狭めの道で、4輪同士だとお互い徐行して、或いはどちらかが止まって道を譲る形で擦れ違うことになると思います。勾配は少々大きめ。樹林帯の道なので景色的なものは殆どなく、場所によっては頭上までスッポリと木々が覆うので陽が陰るとやや閉塞的に感じるかもしれません。
分岐点から約600mほど進むと前方に、なだらかな稜線(写真上左)が見え始めます。この稜線が水ヶ森林道が縫う稜線で、奥仙丈林道の最高所で左手に見えていた稜線です。約700m地点(写真上右)まで進むとこの対面の山腹へと移っていき、対面の山腹へ移ると僅かながら開けている場所(写真下左)もありますが、山の狭間なので景色的には単調です。約1.3キロ地点には待避スペースが設けられていますが、こういったスペースはそれほど多くはありません。一般車用というより、以前は工事の大型ダンプが頻繁に通っていたのでそのためのものかもしれません。
分岐点から約1.5キロ地点(写真上左)まで進むと前方の山腹(写真上右)が急速に近づいてきます。そして約1.9キロ地点(写真下左と写真下右)で、水ヶ森林道へ突き当たるようにして終わります。同地点には林道の看板や、「幅員2.8m 延長3001m」と書かれたボロボロの林道杭が立っており、それと同時に一般車両進入禁止の看板も出ています。こちら側からだけ進入禁止ということもないと思いますが、果たしてどうなのでしょうか。それにしても同じ荒川支線という林道名が2つあるというのは少々紛らわしいところです。或いは、本来はこちら側の荒川支線と、現在はゲートの閉じている荒川林道の荒川支線を繋げる予定だったのが、奥仙丈林道の開設で中止になった、ということにも考えられますがよくは分かりません。  林道の杭と開設標  
荒川支線の終点を左折した側の水ヶ森林道↓
荒川支線を左折して水ヶ森林道へ入ると、甲府市と牧丘町の境界に位置する乙女高原方向へと向かいます。尾根沿いに進むことの多い水ヶ森林道ですが、樹林帯が厚いため景色を見晴らせる場所はそう多くはありません。またかつては長い未舗装路の続いていた道も現在では残り僅か。荒川支線の終点を左折した側の未舗装路は、終点から約1.9キロ地点で約300mほどが残っている程度で、この未舗装路も工事を行っていたので2008年度には舗装路となっているかもしれません。
荒川支線を左折して約5.8キロ地点で水ヶ森支線が左へと延びており、約6.4キロ地点まで進むと荒川林道へと突き当たる形で終わります。この突き当たった場所を左折すると黒平町方向へと進んで奥仙丈林道の起点へと戻り、逆に右折すると約100mほどでグリーンロッジの建つ乙女高原へと至ります。  現在地と周辺マップ     元の写真に戻す  
荒川支線の終点を右折した側の水ヶ森林道↓
さてこちらは荒川支線の終点で右折した側の水ヶ森林道。荒川支線の終点を右折すると県道31号の最高所である太良峠方向へと進みます。こちらも樹林帯の道が多く景色的にはやや単調なことが多いのですが、時おり左右に甲府市北部の山々や旧塩山市方向の眺望が開けます。荒川支線の終点から約2.7キロ地点まで進むと一ツ木水ヶ森林道が左手に現れます。一ツ木水ヶ森林道へ進むと約3キロで東山中部林道へと下っていき、更には一ツ木林道で県道206号へ抜けることも可能です。
荒川支線の終点を右折して約2.7キロ地点まで進むと未舗装路となりますが、約600mほど進んだ約3.3キロ地点で再び舗装路に戻ります。このあとは全て舗装化されており、左折した側と併せると現在の水ヶ森林道は約900mの未舗装路が残っているだけということになります。約6.5キロ地点まで進むと弓張り峠へと至ります。この弓張峠は帯那山1422.3mから水ヶ森1553.1mへと続く稜線上にある峠で、水ヶ森林道から2mも上ると尾根道へと登れてしまいます。尾根なのでさぞや景色が良いだろうと思いがちですが、残念ながら木々に阻まれるため見晴らすような眺望はありません。
ページ容量も大きくなってきたので少々省略しますが、荒川支線の終点を右折して約10.1キロ地点まで進むと帯那山への登山口が右手に上っています。帯那山は山梨百名山にもなっており、同地点から5分も登ると甲府盆地を一望する素晴らしい眺望が広がります。約13.6キロ地点まで進むと帯那山林道が右へと分岐しており、同林道へと下ると上帯那町の脚石神社へ、そして最終的には千代田湖へと抜けられます。さて帯那山林道との分岐点まで来ると水ヶ森林道も残り僅かです。約15.2キロ地点まで進むと県道31号へ突き当たる形で終わり、左へ曲がると山梨市の八幡神社へと抜けていき、逆の右へ曲がると10mほどで太良峠へと至ります。太良峠の標高は1115m前後。南側前面には甲府盆地を見下ろし、その左側上部には御坂山系を通しての富士山も綺麗に見られます。  立ち位置を変えると富士山も見えます     現在地と周辺マップ     元の写真に戻す  

総評
道幅が広いので4輪でもそれなりに快適ですが、そこから先の荒川支線がやや狭いので擦れ違い時には多少ストレスが溜まるかもしれません。全線舗装ながら山深い景色は爽快で、秋にはパッチワークとなった素晴らしい紅葉も見られます。なお完成するのは甲府市の開設する2200mを含め平成28年度で全線の延長は12470m。竣工時には荒川林道、水ヶ森林道、高成林道を結ぶバイパス的な林道としても活躍しそうです。
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