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445 林道神戸東小尾線 北杜市須玉町神戸(ごうど)地区と東小尾地区を結ぶ林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/
平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約3.4km 未舗装区間:0m 舗装路面:B− 眺望:D+ 爽快感:D E 138.31.31 N 35.51.52
幅員:4.0m 冬季閉鎖:不明/固定ゲートなし 未舗装面:− 雄大:D+ 閉塞感:0 2007年10月10日 晴/雲


林道神戸東小尾線は北杜市須玉町神戸(ごうど)地区と東小尾地区を結ぶ林道です。神戸東小尾線へ行くには、まずは県道23号を北進して須玉町にある「みずがき湖(塩川ダム)」を目指します。「みずがき湖」まで行くとT字路(写真上)へと突き当たり、県道610号との二又路へと行き着きます。左の県道610号へ進むと最終的には長野県境の信州峠へと続いていきますが、神戸東小尾線へ行くには右へと曲がってそのまま県道23号を西へと進みます。


T字路を右折すると直ぐに「みずがき湖ビジターセンター(写真左)」が左手に建っており、約200m地点(写真右)まで進むと周遊道の入り口が分岐しています。この周遊道へ入ると本谷川の増富大橋などを渡って「みずがき湖」を1周できますが、神戸東小尾線へはそのまま直進して約300地点の「塩川トンネル」へと進みます。
みずがき湖周遊道↓
周遊道へ入ると直ぐに本谷川に架かる増富大橋(写真上左)を渡っていきます。西へ向かうにつれ「みずがき湖」を北側から望むようになり、対岸には「みずがき湖ビジターセンター(写真上中央)」や県道610号の走っている塩川ダム堰堤(写真上右)、更には釜瀬川に架かる鹿鳴峡大橋(写真下)などがの景色が広がります。また周遊道路には「みずがき湖」を一望できる展望台もあるので、時間があれば廻ってみるのもいいかもしれません。  みずがき湖全景の案内板  
塩川トンネルは1989年11月に竣工したトンネルで長さは593m。その塩川トンネルを潜ると約100mほどで今度は通仙峡トンネルが現れ、その手前で道が二又に分岐(写真左)しています。本来は通仙峡トンネル側の道が県道23号となっており真っ直ぐに進んでいくのですが、通仙峡トンネルは長らく通行止めとなっているので同地点は右の道へと曲がります。右の道へ進むと約100mほどが落石防止用の簡易トンネルとなっており、トンネルを出ると本谷川の支流を右手に見おろしながら西へと進みます。なお同地点には「↑増富温泉、日影/日向→」という標識や各種の案内板(写真右)が出ています。
みずがき湖のT字路から約1.7キロ地点(写真左)まで進むと仮称)日向線が分岐しています。仮称)日向線の延長は約2.6キロで、その内の約2.0キロが未舗装路。抜けた先では岩下線樫山線といった林道が直ぐに現れます。更に「みずがき湖」のT字路から約2.2キロ地点(写真右)まで進むと日向日影線が分岐しています。日向日影線の延長は約5.7キロ(実測値)で、その内の約3.6キロが未舗装路。オフロード好きならこれらの林道群を繋げば或る程度は楽しめると思います。
みずがき湖のT字路から約3.2キロ地点(写真左)まで進むと本谷川(橋には塩川と出ている)に架かる日影大橋となり、橋を渡りきると直ぐにT字路へと突き当たります。実はこの突き当たった道が通仙峡トンネルから続いてくる県道23号で、本来なら同地点を左折すると通仙峡を経て「みずがき湖」へと戻れます。ただ前述したように同区間の県道23号は通行止めとなっており、同地点を左折した側の道も約1分ほど進んだ先で通行止めの鉄柵に阻まれます。正面には「増富ラジウム温泉、みずがき山、クリスタルライン、増富の湯→」といった各種の案内板(写真右)が出ており、同地点はその看板の指し示す右へと進みます。
日影大橋を右折して約50mほど進むと左手に農村集落多目的集会施設(写真上左)が建っており、その手前で神戸東小尾線が左へと分岐(写真上右と写真下左)しています。なお神戸東小尾線はこの分岐路へと進みますが、真っ直ぐに進むと約200mで和田東小尾線(写真下右)の起点(終点)へと行き着きます。和田東小尾線へ入ると須玉町和田地区の県道610号へと抜けていき、和田東小尾線へ入らずに更に真っ直ぐ進むとやがて釜瀬林道となってクリスタルラインの観音峠大野山林道へと続きます。
その先の県道23号(和田東小尾線の分岐点から先)↓
上記の和田東小尾線へ入らず更に真っ直ぐ進むと増富温泉へと至ります。一帯は本谷川の渓谷地帯になっていますが、8軒の温泉施設が建ち並び、健康橋を渡っていくと町営の「増富の湯」へと至ります。また増富温泉一帯の中を抜けて更に進むとやがて釜瀬林道となり観音峠大野山線へと続きます。同地点を左折すると瑞垣山方向へと抜けて行き、右直進的に進むと最終的には旧敷島町へと至ります。
さていつもながらに前説が長くなってしまいましたが、ここからは神戸東小尾線へと進みます。県道23号を左折(写真上左と写真上右)した道は暫くは北へと向かい、約100m地点(写真下左)で左へと折れ曲がります。当日は時間がなかったので詳しくは見てきませんでしたが、同地点からは分岐道が右へと続きます。入り口こそ舗装されていますが、約100mほど先からは未舗装路。更にその約100m先からは深い草に覆われており、滅多に人が踏み入らない道であることがうかがわれます。地図上では約500mほどの破線が山中で止まっていますが、入っていないので詳しくは分かりません。
分岐道を過ぎてからの道は右へ左へと曲がりながら概ね西へと進みます。林道の起点から約300m地点(写真上)まで進むと左手の谷側が開け、南側の眼下に東小尾地区の集落(写真下)を見おろします。ちなみに対面手前の低山が1080m峰方向で、奥にちょこんと頭だけ見える山が1507m峰方向。みずがき湖は1080m峰を右手に辿った場所に位置します。
林道の起点から約400m地点まで進むと厚い樹林帯に沿った道(写真上左)となり景色的なものはなくなります。暫くは淡々と舗装路を上っていくことになりますが、約800m地点で北東方向へと向きを転じると、約900m地点(写真上右)では僅かながらも谷側に比志地区の山々が顔を覗かせます。開けている範囲が狭いので特に素晴らしいといったような景色ではありませんが、眼下には増富温泉へと続く県道23号も見え随分と標高の上がったことが分かります。
林道の起点から約1.2キロ地点(写真上左と写真上右)まで進むと鋭角的に左へと切り返し、切り返した道は約1.3キロ地点(写真下左と写真下右)で上部の道へと進みます。ちなみに同地点は1244.3m峰のほぼ真東に位置し、切り返したあとは1244.3m峰を時計回りに南西へ、そして西へと向かいます。  現在地と周辺マップ     元の画像に戻す  
ここから暫くは山の狭間や樹林層に沿った道となるため淡々と進みます。林道の起点から約1.7キロ地点(写真左)まで進むと徐々に後方の山々が開け始め、約1.8キロ地点(写真右)では後方の東側に金峰山2595mを望みます。特に素晴らしいというほどではありませんが、景色的に乏しい神戸東小尾線においては最も眺望の利く場所かもしれません。※当日は金峰山が曇天で見えなかったため、写真右は2008年4月のオフ会で撮った写真をツバキッキさんからいただき使用させていただきました。
さてここまで一貫して上ってきた道ですが、林道の起点から約2.1キロ地点(写真左と写真右)まで進むと神戸東小尾線の最高所へと至ります。同地点は切り通しになっており標高的には1155m前後。林道の起点が980m前後だったので、最高所までは約175mほど上ってきた計算です。
最高所からは当然のことながら下り坂へと転じ、下りとなった道は1244.3m峰の西側を廻り込むようにして北へと進みます。周囲は厚い樹林帯(写真上左と写真上右)で道そのものも山の狭間。景色的なものはなにもなく単調な下り坂が続きます。林道の起点から約2.6キロ地点(写真下左)まで進むと右手に登山道(写真下右)が現れます。道幅は1mほどでしょうか。何処へ続くのかは知りませんが、路面は草で覆われており通行する人は余りいないようです。
その後も景色的には優れず、山と山に挟まれた樹林帯の道を淡々と下ります。林道の起点から約3.1キロ地点(写真左)まで進むと右手へと延びる分岐道が現れます。当日は時間がなかったため入りませんでしたが、以前の曖昧な記憶では神戸峠(後述)方向や旧増富中学校方向へ抜けられたような気がします。が、記憶が薄いので違うかもしれません。
そして最後は、林道の起点から約3.4キロ地点(写真上左と写真上右)で林道の看板(写真下)と開設標が現れて終わります。ちなみに終点のほぼ正面に見えるポッコリとした山は「みずがき湖」の直ぐ西側に位置する1094m峰。みずがき湖のT字路を右折して直ぐに現れる県道23号の塩川トンネルは、その1094m峰の反対側に位置します。  現在地と周辺マップ     元の画像に戻す  
さて林道は終わりましたが、その先の道と周辺の様子も簡単に書いておきたいと思います。林道の看板から約50mほど進むと廃屋?が建っており、その反対側には分岐道(写真左)が上ります。こちらも当日は入りませんでしたが、以前の記憶では短いピストンで最後は墓地で終わりです。林道の看板から約100mも下っていくと家屋が現れ、その後は神戸地区の集落(写真右)の中を抜けて下ります。
林道の看板から約300mほど下ると割と広めの道(写真上)へと行き着きます。現在は県道610号に神戸トンネルが出来たため旧道となり通行する人も少なくなりましたが、それ以前はこの道が信州峠へと続く道だったようです。同地点を右へ曲がると神戸峠や旧増富中学校へと上っていきますが、真っ直ぐに進むと約200mほどで県道610号(写真下)へと抜けられます。県道610号へ出る場所は神戸トンネルの直ぐ南側で「みずがき湖」からは約1.9キロ地点に位置します。同地点には「↑川上、黒森/神戸→」という看板が出ているので、逆側から入る場合はこの案内板を指標にするといいでしょう。
県道610号へ出た場所を左折すると約1.4キロで塩川ダム堰堤上の塩川源橋(写真左)となり、それに接続している霧山トンネル(平成6年竣工)を潜ると直ぐに「みずがき湖」のT字路へと行き着きます。なお塩川ダムは1997年に竣工した堰高79mの多目的ダムで、南側へ廻り込むと塩川ダムの全景(写真右)を見ることもできますが、道そのものは行き止まり(ダムの直ぐ手前で進入禁止)となるため直下からは徒歩でも上っていくことはできません。  塩川ダムの拡大  
また前記したように、旧道へ出た場所を右へと上っていくと(写真上)神戸峠へと至ります。距離は計測しませんでしたが、旧道へ出た場所から1分から2分も進むと神戸隧道へと至り、この神戸隧道の上部が神戸峠(写真下右)となっています。神戸隧道を左折すると旧増富中学校へと進み、右折すると県道610号へと抜けられます。注)写真下左と写真下右はトンネルの出口側でバイクは逆向きです。
  神戸峠周辺マップ     元の画像に戻す  



こちらが旧増富中学校。県道610号の神戸トンネルのほぼ真上に位置し、現在は増富スポーツ公園になっているそうです。廃校となった校舎は今でも各種イベントに使われており、その山深い雰囲気が受けてか幾つかのテレビドラマでもロケ地として登場しているそうです。

総評
道幅は概ね1.5車線。林道としては一般的な広さの道が最初から最後まで続きます。全て舗装化されており見晴らすような景色もないのでオフロード派にとっては眠くなるような道ですが、周辺には細々とした道もあるので暇つぶしに探索してみるのもいいかも?しれません。
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